裸馬にまたがるこの写真。「何をしているのかな」と思われた方もいるかもしれません。これはジャパノズ厩舎が馴致をお願いしている牧場から送ってもらったものです。セリに上場される馬は、基本的にすでにハンドリングが施されており、人が無口や頭絡をつけて引くことには慣れています。そのため、馴致がまったくされていない状態からスタートするわけではありません。初めて人を乗せる段階でも、単に手綱を引いたり、騎乗者の指示に従わせることだけが馴致ではなく、馬との信頼関係を築くことが何より重要です。
乗りならしの過程では、人が馬の視線より高い位置にいることに慣れさせることが大切です。オーストラリアでは、ヨーロッパから受け継がれた馬との関わり方が根付いていて、長い歴史の中で培われた理解と経験に基づいた馴致方法が行われています。