トゥルーフェアリー(牝4・リアルスティール)が6月20日に行われたベンチマーク58戦(コフスハーバー競馬場・芝1510m・総賞金3万豪ドル)で3勝目を挙げました。
じっくりと後方で待機して、直線に向いても内で手綱をしっかりと抑えて前が開くのを待ちました。内ラチ沿いに進路を見つけると鋭く反応して、2着馬との競り合いを制しました。
益田騎手は「今日は、このレースまで全てが逃げ馬で決まっていました。そこまでペースは速くなかったですが、馬場のよい内を通って最後の直線にかけました。勝負根性はあるので、外には出さずに馬群の中に突っ込んで、最後まで気を抜かせないようにしました。この走りだと距離を1600mに伸ばしても対応してくれそうです。最後まで走り切ってくれたことが収穫でした」
中條調教師は「強いトゥルーフェアリーが帰ってきました!おめでとうございます!前残りの馬場傾向でしたが、この馬のスタイルは崩したくなかったです。『覚悟を決めて差しに徹する競馬をしよう』と益田騎手と作戦を立てました。スタートで後手を踏みましたし、スローペースで楽に逃げているのが 1番人気の馬だったので、『今日は厳しいかもしれない』とレースを見ていて思いました。しかし、ジョッキーの直線で内を突く好判断と、この馬本来の力をしっかり発揮してくれたおかげで、見事に勝利を掴んでくれました。レース後の回復に問題がなければ、次走は7月に開催されるグラフトンカーニバルの出走を考えています」と話しています。
本馬は3歳時に2勝を挙げ、ランドウィック競馬場で行われたATCオークス(G1)にも出走しました。今回は約1年3ヶ月ぶりの勝利となります。関係者の皆さま、おめでとうございました。