ゼアーファイネストアワー(セン3・父ブレイブスマッシュ)が、未勝利戦(コフスハーバー競馬場・芝1000m・総賞金2.7万豪ドル)でデビュー3戦目にして初勝利を挙げました。道中は先頭集団のすぐ後ろで脚を溜め、直線では馬場の外側に進路を取ると、力強い末脚で先頭馬を差し切りました。

レース前の調教師コメントでは、「枠順も良く、前回のトライアルでの走りができれば勝ち負けになると考えています。競馬に絶対はありませんが、このメンバー相手にしっかりと勝利を収め、さらなる高みを目指してほしい馬です」と期待を寄せていました。

 ゼアーファイネストアワーはデビュー前のバリアトライアルからすべて益田騎手が騎乗。初戦と2戦目ではいずれも2着と善戦し、今回のレースで1番人気の支持に応えて待望の初勝利を手にしました。

 中條調教師はレース後、「良馬場発表でしたが、雨上がりで乾き始めた粘着力のある馬場状態でした。私たちのレースは第6レースでしたが、それまでのレースは地元で調教された馬がすべて勝利しており、単勝オッズが1.7倍と評価されていましたが、正直なところ馬場適性が試される展開になるだろうと考えていました。しかし、レースではその懸念をよそに、中団から直線で外に出して差し切ってくれました。まだ幼い面が見られる走りでしたが、その分成長の余地が大きいことを感じさせてくれました」と話しています。