バラナ周辺の競馬場が連日の降雨により開催が中止となったため、中條調教師はニューサウスウェールズ州内陸部にあるグレンイネス競馬場での出走を決断しました。ミスターミッドナイトとウェンディットの2頭は、約4時間の道のりを馬運車で移動。標高1,062メートルの高原都市・グレンイネスは、冷涼な気候に包まれ、移動中には美しい紅葉の風景が広がっていました。人口約6,200人の小さな町にあるこの競馬場は、年に1度だけしか開催されない貴重な舞台です。
当日は、地元の名物レース「グレンイネスカップ」がメインレースとして行われ、勝ち馬インビンシブルレッドが最後方から直線一気に差し切る豪快な内容で観客の注目を集めました。その直後に行われたレースに出走したミスターミッドナイトも、後方待機から大外を回って一気に差し切りメインレースの勝ち馬と同じ脚質で勝利を収めました。
ジャパノズ厩舎の2頭が出走したレースの総賞金は2万7,000豪ドル。土曜日の裏開催とはいえ、普段のカントリーレースと変わらぬ賞金条件が設定されていました。ニューサウスウェールズ州とクイーンズランド州の両地域での出走が可能という地の利を活かし、ジャパノズ厩舎では馬場状態や各馬の適性を見極めながら、今後も最適なレース選択の判断に集中します。