先月、日本に帰国中の中條調教師が、栗東トレーニングセンターでクロスフィードの辻代表からお話を伺いました。オーストラリアと日本における競走馬の飼料について意見交換を行い、日本の飼料の与え方について多く学ぶ機会を得たようです。

 日本ではオーストラリアから飼料を輸入しているため、使用される飼料には共通点が多いものの、日本の関係者に好まれる大豆粕については、オーストラリアや他国ではなかなか手に入らないため、日本馬が海外遠征を行う際に現地調達が難しいという課題があるとのことです。

 中條調教師は、「辻さんとの対話を通じて、飼料を別の視点から考えるきっかけとなりました。オーストラリアでは大豆粕はそれほど人気ではないものの、タンパク質が豊富で、特に牝馬など体重が減りやすい馬には効果的かもしれません。オーストラリアで全ての方法が上手くいくわけではありませんが、日本の良い部分を積極的に取り入れていきたいと考えています」と話し、一頭一頭に適した飼料の与え方について新たなアイデアを得たようです。