ヴァーミアー(セン3・ズースター)が未勝利戦(イプスウィッチ競馬場・芝2210m・総賞金3万豪ドル)で見事な初勝利を収めました。スタートからハナに立ち、自らのペースでレースを進めたヴァーミアーは、4コーナー前から追い出しをかけると、直線ではそのまま後続馬を引き離し、先頭でゴール板を駆け抜けました。

 これが8戦目での初勝利となったヴァーミアーは、もともとは1歳時に90万ドルで取引され、シドニーのウォラー厩舎でデビューしました。初戦は8着でしたが、その後、オンラインのセリに出されていたところを、現オーナーが購入する運びとなりました。

 父のズースターはオーストラリアで人気の種牡馬で、特に短距離の産駒を多く輩出しています。中條調教師は「初めは短い距離のレースを使いましたが、前走のドゥーンベン競馬場で初めて2030mの距離に挑戦し、3着に入ったことで手応えを掴みました。さらに今回距離を伸ばしましたが、しっかりと走り切ってくれました。オーナー様の勝負服で勝つのは初めてで、これからも多くの喜びを分かち合いたいです」とにこやかな表情でレースを振り返りました。

2000m以上のレースでの適正を開拓したヴァーミアー。今後の長距離路線での活躍が期待されます。