ザイヌーディン(セン7・ファストネットロック)がNBNニュース・ステイヤーズカップ(バラナ競馬場・芝2670m・総賞金2.7万豪ドル)でオーストラリアに移籍後の初勝利を収めました。この馬はアイルランドのアガカーン牧場生まれで、デビューからの7戦はすべてアイルランドで2000m以上の距離に出走し、1勝を挙げました。その後、メルボルンに移籍しましたが、キッシングスパイン(Kissing Spine)という背骨の棘突起が異常に接近し、摩擦や衝突が生じる疾患を患いました。そのため、手術や休養を繰り返しながらレースをしましたがオンラインオークションでジャパンズ厩舎のオーナーが購入しました。
転厩してきた当初は背中の筋肉が非常に硬直していたため、入念に馬術を取り入れた調教を行い、体をほぐしました。初戦では益田騎手が手綱を取り、じっくりと後方で脚を溜める競馬をして、最後まで末脚を伸ばして2着に入る健闘を見せました。今回は転厩3戦目で見事に結果を出してくれました。このあとは、メトロポリタンの長距離戦を視野に入れてローテーションを考えています。
さまざまなタイプの馬と接することでスタッフやジョッキーにとって学びの機会となります。ジャパノズ厩舎では、どんな馬でも結果が出せるように、これからもチーム一丸となって取り組んでいきます。