4月に開催されたシドニーのイースターセールに参加しました。このセールは、日本でいうところのセレクトセールのように、オーストラリアで最高級の血統を持つ馬が集まる、非常に格式の高いオークションです。皆さんもニュースでご覧になったかもしれませんが、ウィンクスの仔馬が1000万ドル(約10億円)で取引されました。ウィンクスのオーナーが買い戻す形になりましたが、アメリカからのバイヤーと競り合い、会場は特別な雰囲気に包まれました。落札された際に「まだ幼く、馬が驚くので大きな拍手は慎んでください」とオークショニアが仔馬を気遣っていたのが印象的でした。セリ会場の外でも他の牧場のスタッフが手を止め、歴史的な瞬間をテレビで見入っていたようです。日本からも数名の競馬関係者が競り場に足を運ばれていました。私は当馬のセリに参加はしませんでしたが、多くの馬を下見したり、主取になった馬の交渉などをして忙しく時間が過ぎました。今回は購入まではいきませんでしたが、高いクオリティーの馬を見ると勉強になります。今後もシドニーのセリにご興味がある方はお声をかけていただければサポートさせていただきます。